総務省が発表 中古スマホのSIMロック解除が義務化へ 来年7月

 

格安SIMに切り替えたくても、格安SIMではiPhoneが手に入らない。

そんな悩みが解消されるかもしれません。

総務省は「通信大手3社に、自社が販売したスマホを他社の通信網でも使えるようにする『SIMロック』の解除を、中古品にも義務付ける」と発表しました。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
これによって何が変わるの?
きんぎょ君

きんぎょ君
今までは、消費者が割安な中古端末を購入しても、選べる通信会社が限られていました。SIMロックの解除ができるようになると、自由に通信会社を選べるようになります。すなわち、購入する中古端末や契約する通信会社の選択肢が増えるということです。

このことで中古端末の流通を活性化し、消費者が格安SIMへ移行しやすくなる事を目的にしているとのことです。

 

総務省の発表内容

1-1 目的は「通信会社間の競争を促す」こと

今までも、新品の販売についてはSIMロックの解除が義務付けられてきました。2015年5月1日以降に発売する端末に関しては、基本的にSIMロック解除に応じるよう義務化されているのです。

きんぎょ君

きんぎょ君
その結果、大手キャリアでの購入時にこそSIMロックはされているものの、分割払いが完了するなど一定の条件を満たせば、自由にSIMロックの解除することが可能なのです。

ただ、端末を購入した通信会社と契約を続けるのであればSIMロックの解除にほとんどメリットがありません。わざわざ手間をかけなくても提供されているサービスはすべて利用できるからです。

そのため、現在SIMロックの解除を行う人というのは、その利用端末を持って格安SIMへMNPする人がほとんどです。それ以外の人はわざわざ手間を掛けるようなことに興味が無いのでしょう。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
MNPした人は、そのまま端末を使い続けるわけだから、その端末は中古市場へは出ないわね。

このようにしにて、中古市場に出る端末は、自分の端末にSIMロックが掛かっていることに興味がない人が手放した端末に限られるために、中古市場の殆どの端末にロックが掛かったままとなっているのです。

 

さて、現在の仕組みでは中古端末のSIMロックの解除を行う方法が無いことをご存知ですか。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
えっ、そうなの。
きんぎょ君

きんぎょ君
大手通信会社では、中古で購入した端末のSIMロックの解除には原則応じていません。

正確に言うと、2015年4月以前に発売されたドコモ端末と2015年4月以降に発売されたau端末以外の中古で購入した端末について、SIMロックの解除を行うことが出来ません。ロック解除が可能な端末であっても手数料が必要になります。

購入した中古端末がSIMロックの掛かったままの端末だとすると、購入後の利用方法が大きく制限されてしまいます。選べる通信会社が限られることになり、受けられるサービス内容についても制限がかかる可能性があります。

これでは中古市場が活性化するわけがないですよね。

 

1-2 内容は「中古品にもSIMロックの解除を義務付け」

総務省の目的は、「格安通信会社の参入などを通じた通信費の引き下げ」です。そのためにはIIJmioなどの格安SIM利用者が、割安な端末を、特に中古のiPhoneを手軽に購入できる環境が必要だと考えているのです。

現状では、多くの格安SIMユーザーが、2年縛りが終わった端末を利用しています。その端末はいずれ更新する必要があるのですが、その際に希望する端末が手に入りにくいという問題があります。

ぶち猫さん

ぶち猫さん
そうなの?最新のiPhoneも新品で売っているじゃない。
きんぎょ君

きんぎょ君
確かにそうなのですが、最新機種は10万円以上の価格です。格安SIM利用者は価格に敏感なため、中古でも良いので安いiPhoneを探す傾向にあり、それでも手に入らないのなら、大幅割引されている大手通信会社へ戻ってしまうことも少なくないのだそうです。

このような現状に対して、中古市場の活性化が必要と判断されているのです。

きんぎょ君

きんぎょ君
その活性化の足枷となっているのが、SIMロックの存在です。中古端末のSIMロック解除ができるようになれば、ユーザーの選択肢の幅が増えることにより市場の活性化が見込まれるのです。

 

1-3 いつから

総務省の発表によると、「2019年7月から、中古スマホにもSIMロック解除を義務付ける」とされています。約1年後には中古市場のiPhoneのSIMロックが可能になるということです。

詳しい内容についてはこれから議論されるのでしょうが、格安SIMユーザーにとって嬉しい内容ではないでしょうか。

 

現在の問題点

2-1 日本でスマホといえばiPhone

スマホは2007年頃から認知度が上がり始め、少しずつ販売量が増えてきました。docomoでも早くから取り扱われていたのですが、当時i-modeに接続できないことやキャリアメールが使えないなどの理由でほとんど見向きもされていませんでした。

そんな中、SoftBankがiPhoneを独占販売するようになり一気に人気が高まります。

きんぎょ君

きんぎょ君
当時はSoftBankでしかiPhoneを取扱いしていなかったのです。今から約10年ほど前の話です。

SoftBankではiPhoneを取扱うことで、他社からの契約者の転入が長く続いていました。しかしiPhoneの扱いを継続するためには、メーカーとの「膨大な数の端末を販売する」という契約内容を果たさなければならなかったのです。

当時の日本ではまだまだガラケーが人気でしたが、SoftBankはガラケーの販売を犠牲にしてiPhoneを売る戦略に出たのでした。そんな事情のなかから、決して安くないiPhone端末を大幅に割引する代わりに長期契約をする仕組みができあがってきたのでした。

現在では、日本で販売される新品スマホのうち、実に5割がiPhoneだとされています。実際にiPhoneが人気のある端末であることは事実なのでしょうが、通信大手3社の販売戦略による結果とも言えるのかもしれません。

とにかく日本では人気の高いiPhoneが、SIMロックの解除が自由にできるようになれば、今よりはたくさん日本の中古市場へ出てくるようになるかもしれません。そのことで、今以上に市場が活性化することが望まれているのです。

 

2-2 中古端末の市場規模が小さい

そもそも中古スマホ市場の現状はどうなっているのでしょうか。それほどテコ入れする必要があるのでしょうか。

きんぎょ君

きんぎょ君
実は新品スマホの販売数に対する中古端末の流通量は、僅か5%程しかありません。
ぶち猫さん

ぶち猫さん
たったそれだけ?私が大手キャリアで下取りに出したiPhoneはどこに行ったの?

大手キャリアでは、機種変更時に旧機種の下取りサービスを行っています。多くの人がそのサービスを利用していることでしょう。

しかしその下取りサービスで集まった端末が、日本の中古市場へ出ることはありません。そもそもSIMロックを掛けてまで、他のキャリアでの中古端末利用を阻止しようとしているのですから、自ら集めた中古端末を国内に放出するはずがありません。

きんぎょ君

きんぎょ君
回収した端末の多くは海外で販売されているようです。

iPhoneのように多くのキャリアに対応した端末であれば、海外でも高値がつくとのことで、輸送のコストが掛かっても十分に利益が確保できるようです。

大手キャリアが新品のiPhoneを取り扱うために、大量の新品を販売するという約束をメーカーと交わします。そのため、とにかく新品を販売することに力が注がれます。そうしないと、新品のiPhoneを扱えなくなるからです。それを邪魔する中古市場は大手キャリアにとって目障りな存在と考えているのですね。

日本で人気のあるiPhoneを扱うためには、その新品の販売実績が必要であり、それを継続するためには中古のiPhoneを扱わせない手段が必要になってくるというからくりです。この結果、日本で人気が集中するiPhoneが扱われにくい中古市場そのものの人気が無いと言うことなのです。

 

2-3 格安SIMでは新品iPhoneを扱えない

ぶち猫さん

ぶち猫さん
IIJmioではいろいろなスマホを販売しているのにiPhoneは取り扱わないわね。

IIJmioにかかわらず、格安SIMのほとんどでiPhoneを取り扱うことが出来ません。それはメーカーとの契約が原因であり、大量の新品をさばくことができる通信大手3社でないとiPhoneを取り扱うことは難しいようです。

きんぎょ君

きんぎょ君
一説には、1千万台レベルで端末を捌けないのであればiPhoneの仕入れはできない、と言われています。業界No.1のIIJmioですら総契約数が200万回線しかありません。すなわち格安SIM各社で正規のiPhoneを取り扱うことは実質不可能なのです。

 

2-4 中古品のSIMロックを解除できれば

通信費を今よりを引き下げたい総務省は、格安SIMの今以上の普及を望んでいます。そのために必要なことは、中古市場へのiPhoneの安定した供給だと考えています。

中古端末にはSIMロックが掛かっていることが多い中、そのロックを解除する手段が確保できれば、今よりも中古端末を求める人が増えるかもしれません。

少なくとも、格安SIMユーザーは今よりも安く端末を手に入れる手段を求めています。

現状であまり出回っていないiPhoneが供給されるようになれば、中古市場が活性化するでしょう。そうなれば格安SIMの普及にはずみがつくかもしれないのです。

 

まとめ

8月に総務省が発表した「中古端末にもSIMロックの解除を義務つける」という報道について解説してきましたが、いかがでしたか。

この先ますます格安SIMが利用しやすい環境が整っていくということで、嬉しい限りです。

まだ大手キャリアと契約されている方は、この機会にIIJmioを検討されてみては行かかでしょうか。

 

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