格安SIMへの切り替えを決心してIIJmioへの申し込み準備を始める時に、必ず必要となるのが『本人確認書類』です。
日本で身分証明書といえば『運転免許証』ですね。これをお持ちの方は特に苦労されることはないでしょう。IIJmioの申し込み時にも利用できます。
その次に思いつくには『パスポート』でしょうか。
そうなのです。パスポートをお持ちの方はあまり多くありません。日本でパスポートを発行している比率は約25%だそうです。4人に1人しか持ってないのです。
では、運転免許証もパスポートもお持ちでない方は何を用意すれば良いのでしょうか。
もちろんパスポートや運転免許証以外にも身分証明として利用できる書類は多数存在します。ところが、提出先によって『うちでは使えないよ』とか『追加で書類が必要だよ』など、ルールが定まっていな事が多いのです。
さて、スマホの契約時に必ず必要になる『本人確認書類』。IIJmioではどんなものが利用できるのかまとめてみましょう。
もくじ
身分証明書とは
身分証明書とは、人の本人性を示すために用いられる文書のことで、国や自治体など公的機関が発行する証明書が用いられる事が多い、とされています
一般的には、公的機関が発行する証明書で、氏名・住所・生年月日・性別・顔写真が同時に記載されているものが選ばれます。代表的なものが『運転免許証』と『パスポート』ですね。
そのために、どのような書類を身分証明として認めるかは、各企業が個別に判断することになるのです。


なぜ本人確認が必要?
IIJmioでの契約時にどうして本人確認が必要なのでしょうか。
個人情報を収集すると言うことは、その管理には厳重なセキュリティーが求められます。なぜなら、一部でも漏洩すると責任を問われる事になるからです。(個人情報保護法)
IIJmioでも、個人情報の管理には多くの人・時間・カネを注ぎ込んで厳重に保管しているそうです。正直なところ、経費が掛かる個人情報なんて集めたくないのでしょう。
平成18年に「携帯電話不正利用防止法」が施行され、携帯の契約時と譲渡時に本人確認が法律上義務付けられたためなのです。
今から10年以上前のことですが、当時振り込め詐欺などの犯罪に、本人確認なしで気軽に購入できたプリペイド携帯が多く利用された事が社会問題となりました。
それを受けて施行されたのが「携帯電話不正利用防止法」なのです。
ただし現在のところ、この法律で規制されているのは「音声通話できるもの」に限られているため、IIJmioでも「音声通話機能付きSIM(みおふぉん)」の契約時だけに本人確認書類の提出を求めています。
IIJmio申し込み時に使える本人確認書類
IIJmioの契約時に、本人確認として利用できる書類を一つずつ見ていきましょう。どれか一つでも用意できれば問題ありません。
(☆マークの付く物は、本人確認補助書類等が必要です。)


3-1 運転免許証
- 有効期限内のもの
- 各都道府県公安委員会発行のもの
- 国際免許証は除く
運転免許証は国民の7割程度が保有しており、一番多く利用されている本人確認書類です。
住所変更歴がある場合は、その旨が免許証の裏面に記載されています。その時は表面と裏面の両方をアップロードする事になります。
引っ越し等で免許証の住所変更手続きが必要な時は、先にそちらの手続きを済ませるようにしてください。(IIJmioでは住所変更手続きが完了していなくても、本人確認補助書類を提出する事で契約する事が可能としています。)


3-2 個人番号カード
- 有効期限内のもの
- 利用できるのは表面のみ
- 個人番号(マイナンバー)が記載されている裏面をアップロードした場合は、データを廃棄の上、再度データの上げ直しが要求されます。
「個人番号カード」とは、通称「マイナンバーカード」と呼ばれる物の正式名称です。
個人番号カードの裏面には個人番号(通称:マイナンバー)が記載されています。個人番号は法律に決められた場合を除き、他人に知らせてはいけない事になっています。
また、法律で決められた業務以外で「個人番号カードのコピーを取る事」や「そのコピーを保管する事」は禁止されているのです。


3-3 日本国パスポート日本国パスポート
- 有効期限内のもの
- 住所の記載があるもの(氏名や現住所は日本語表記で、各欄内にご記載すること)
パスポートを本人確認手続きに利用できるのは、日本が発行するパスポートを所有する人だけです。外国人の方は別の書類を用意してください。
さらに、パスポートには住所が印刷されていません。(印刷されるのは、本籍の都道府県だけです。)そのため、自分で所持人記入欄に住所を記入する事になります。その際、日本語表記で記入するようにしましょう。


3-4 被保険者証(健康保険証)
- 有効期限内のもの
- 被扶養者の方はご自身の氏名が記載されている面の画像も必要
国民健康保険や各健康保険組合が発行する被保険者証が利用できます。保健組合によって表記が違いますので、必ずご自身の氏名が記載されている面をアップロードするようにしましょう。
3-5 特別永住者証明書
- 有効期限内のもの
「特別永住者証明書」とは、戦後の平和条約国籍離脱者とその子孫に与えられる在留資格を証明する物です。
3-6 在留カード
- 有効期限内のもの
法務大臣が発行する、外国人の中長期在留者に対して交付するカードの事です。かつての「外国人登録証明書」に代わる物です。


3-7 住基カード
- 有効期限内のもの
- 顔写真付きカードのみ有効
かつて市町村が発行していたICカードですが、すでに新規発行は終了しています。正式名称は、住民基本台帳カード。
ICカードには、写真なし(Aタイプ)と、証明写真あり(Bタイプ)があり、発行時に選択する事が出来ました。そのうち、本人確認書類として利用できるのは、証明写真あり(Bタイプ)だけです。タイプAは利用できません。
3-8 運転履歴証明書☆
- 本人確認補助書類が必要
高齢者が運転免許証を自主返納した場合に、代わりの身分証明書として交付の申請ができる証明書です。
ただし、有効期限がない証明書であるため、IIJmioの申し込みでは「本人確認補助書類」と共にアップロードする必要があります。
本人確認補助書類については、この章の最後に記述します。
3-9 身体障がい者手帳
- 有効期限内のもの
- 住所の記載があるもの(記載が無い場合は「本人確認補助書類」も必要)
身体障害者がそれを対象とする各種制度を利用する際に提示する手帳のことで、各都道府県が発行しています。
発行する都道府県によりその書式が違うために、住所の記載がないものであれば「本人確認補助書類」が必要になります。


3-10 精神障がい者保健福祉手帳
- 有効期限内のもの
精神保健福祉法で規定された精神障害者に対して各都道府県が発行する手帳の事です。
3-11 療育手帳☆
- 本人確認補助書類が必要
知的障害者に対して各都道府県が発行する手帳のことです。
手帳の発行について法で定められておらず、各都道府県が独自に発行している事から、「本人確認補助書類」の提出が必要になります。
3-12 外務省が発行する「身分証明票」☆
- 補助書類として「住居証明書」も必要
これは、日本に着任した外交官に対して発行されるもので、一般の方には関係ありません。補助的な身分証であるために、「住居証明書」も同時に必要になります。


本人確認補助書類
IIJmioで「本人確認補助書類」として利用できるものは下記の2点だけです。
住民票
- 発行から3ヵ月以内のもの
- 個人番号(マイナンバー)の記載がないもの
公共料金の支領収書
- 発行から3ヵ月以内で、住所の記載があるもの
- 電気・都市ガス(プロパンガスは除く)・水道 のみ
注意点
4-1 本人確認書類と現住所が異なる場合
転居直後等で、本人確認書類と現住所が違う場合には、
- 本人確認書類1つ + 本人確認補助書類1つ
のように組み合わせる事で有効になる事があります。
4-2 本人確認書類画像のアップロードについて
本人確認書類は、申し込み手続きの際にスマホで撮影し、そのデータをアップロードする事になります。事前にデジカメで撮影したデータを利用する事も可能です。
撮影は、手ブレや光の反射に注意して書類の内容がきちんと判別できるようにしましょう。
撮影やスキャンの際には、極端に余白が大きくならないよう、また、証明書類全体が映るように気をつけましょう。
撮影データを修正または改変する事は、不正と見なされます。
4-3 アップロード可能な画像ファイルについて
アップロード可能な画像のファイル形式はJPEGのみです。その他の形式でのアップロードは受け付けてくれません。


まとめ
IIJmioの申し込み時に必ず必要になる「本人確認補助書類」について詳しくみてきましたがいかがでしたか。
運転免許証をお持ちの方には縁のない悩みですが、それ以外の方にとっては意外と苦労するポイントです。事前に用意しておきましょう。
特に、マイナンバー関連のものは「個人番号」を表記しないように気を付けましょう。(個人番号カード や 住民票 など)