スマホを使われている方なら皆さん月末の通信制限は気にされていますよね。
月間で使用するデータ量は、毎月同じ量というわけではないでしょう。その量が多い月の月末近くに通信制限がやってくるのです。
このような悩みに対して、IIJmioでは『みおぽん』を用意しています。これは、スマホやPCで使える無料アプリなのですが、上手に使うとデータ通信量をセーブすることができる、なかなかの優れものです。
この記事では、そんな『みおぽん』について詳しく解説していきます。
もくじ
『みおぽん』とは


「IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)」をダウンロード
※ 2016年6月からWindows 10 Mobileにも対応しました。
1-1 無料アプリ
『みおぽん』とは、スマホやPCで使える無料アプリです。iOS,Android,Windows10に対応しているので、ほとんどの方が利用可能でしょう。
1-2 通信速度を切り替えられる
通信速度のコントロールとは簡単に通信速度を「高速」と「低速」に切り替えられると言う事です。
スマホを利用する時、通常の通信は「高速」で行われています。でも「高速」の通信には月間に使用できる容量の制限があって、それを超えると「通信制限」がかかるのですね。
いくら使い放題と言われても、「低速」の通信では快適にスマホが使えないとお考えでしょう。
たしかに動画の視聴やオンラインゲームなどの利用は難しいかもしれません。しかし、意外と使える場面があるのです。それについては後述します。
※1「低速」通信にも通信制限があります。


1-3 データ残量の確認ができる
月間に利用できるデータ容量に限りがあるスマホの利用において、現在のデータ残量の確認は重要ですね。
IIJmioの場合は、使い切れなかったデータ容量は翌月へ持ち越されます。しかし持ち越しは1ヶ月までなので、翌月使い切らなければ消滅することになります。
『みおぽん』では、先月から持ち越されたデータ容量と、今月新たに割り当てられた容量を、それぞれ別々に表示してくれるので簡単に確認ができるのです。
1-4 個別のデータ使用量が確認ができる
データ使用量は、SIMカードごとに集計され、さらに直近4日間だけですが1日ごとの使用量まで表示される仕組みです。
この機能をうまく利用すれば、どのようなスマホの使い方をすればどの程度データ容量が消費されるのか把握できるので、スマホを上手に使えるようになります。
『みおぽん』のメリット


2-1 どんな時に速度を切り替えるの?
さて、わざわざ「低速」に切り替えることでデータ容量の温存が可能であることは分かりました。
しかし「低速」でどの程度スマホを利用できるのでしょうか。
IIJmioの説明では、テキストメインのサイト閲覧や、Twirrerのタイムラインなどの読み込み程度なら問題なくできるとしています。
2-2 バースト転送の威力


IIJmioには「バースト転送」という嬉しい機能が標準で装備されています。
各データ通信の最初だけは高速通信にしてくれる機能なので、画像メインのサイトやSNSのタイムラインなどでもストレスなく使えるのです。動画のように大量のデータ通信が連続で必要になる場合には効果が期待できません。
2-3 ファミリー内で極端な利用を監視できる
追加SIMを発行して家族でIIJmioを契約しているのであれば、お父さんが子供のデータ使用量を手軽に監視する事ができます。
データ使用量はSIMカードごとに集計されるので、極端な使い方をする子供に対して指導する事ができます。また、特定の子供だけ常に「低速」に切り替える事も可能です。
『みおぽん』の不便なところ


3-1 毎回設定する必要あり
『みおぽん』の操作は毎回手動で行う必要があります。一定時間でデフォルトに戻る事もないので、必要に応じて毎回操作しなければなりません。
大した手間ではないのですが、切り替えを忘れて使ってしまいそうですね。
3-2 実は低速でも通信制限がある
IIJmioでプランDを契約されているのであれば、極端な大量データ使用に対して「通信制限」がかかる事はありません。気にするべきは、月間の累計使用量だけですね。
ところが『みおぽん』で「低速」に切り替えて通信をするなら、それとは別の「通信制限」が待っています。
「低速」通信の合計が、3日間で366MBを超えた場合、4日目に通信速度が制限されます。この場合の366MBというデータ容量はSIMカード1枚ずつ集計されます。制限もSIMカードごとに行われます。
その通りです。実際には下り10kbps程度のスピードです。さすがにこれではどうしようもありません。メールもTwitterも全てアウトです。
何事もほどほどにという事でしょうか。
注意点


4-1 「低速」通信は、3G回線とは違うよ
『みおぽん』で気軽に切り替えられる「低速」通信ですが、この「高速」と「低速」の違いは「LTE」と「3G」のような回線が切り替わるわけではありません。
IIJmioの「低速」は、単に通信速度を制限しているだけで、きちんと「LTE」回線を利用しています。
4-2 もしデータ量が余っても大丈夫


『みおぽん』でデータ通信料を節約しても、月末までに使いきれなければ勿体無いですよね。
でも大丈夫です。IIJmioの場合、使いきれずに余った通信容量は1ヶ月だけですが翌月に繰り越す事ができます。翌月は、繰り越された分から優先的に利用されるので、無駄なくデータ容量を使い切る事が可能なのです。(IIJmioモバイルプラスサービス「エコプラン」を除く)
まとめ
IIJmioが用意する無料のスマホアプリ『みおぽん』について解説してきましたが、いかがでしたか。
私も初めは「低速」での通信なんてできるわけないじゃん。と考えていました。当時はファミリープランを契約しており、月間に利用できるデータ容量にも余裕があったので、あまり深く考えていなかったのですね。
プランをミニマムプランに切り替えてからは、こまめに切り替えるようにしています。チリも積もれば・・・ってやつですね。意外と節約効果が高い事が分かりました。その割に「低速」でも普通に使える事が多いのですね。
大手キャリアの時と比べると圧倒的に月間スマホ料金は安くなっているはずです。なので「そこまで切り詰めなくても・・・」という考えはごもっともです。
しかしIIJmioは格安SIMなので、あまり細かな料金設定はありません。たった3プランだけですよね。月間わずかに足りない事があるデータ容量のために、プラン変更も勿体無いと感じる方もいるのでは?
さて、利用するかどうかは置いといて、このような選択肢が用意されていることはありがたいと思います。ぜひ格安SIM探しの参考にしてください。