格安SIMを検討される方の一番大きな目的は「月々のスマホ料金を安くすること。」ですよね。でも、大手キャリアと比較すれば安くなるとはいえ、家族全員を合わせるとまだまだスマホ料金は高いものです。
その高いと感じるスマホ料金を節約する方法のなかで、特に効果的なものといえば、
- 格安SIMに切り替えること
- データ容量を絞ること
- そして、「機能を限定」すること
これを徹底することだと言えます。
携帯の使い方として、「データ通信に特化する」というプランは今までも各社から提供されて来ました。でも、「音声通話に特化する」というプランを聞いたことがあるでしょうか。
IIJmioは2019年2月1日から、新料金プランとして「ケータイプラン」のサービスをスタートすると発表しました。
携帯の利用方法は人によって様々であり、あまり利用しない余計なサービスを見直すことで、その利用料を節約する事ができます。様々な使い方に対して、様々なプランが用意されているということは、契約者にとって非常にありがたい事ではないでしょうか。
では早速、新しくスタートするIIJmioの料金プラン「ケータイプラン」の中身について詳しく見ていきましょう。
もくじ
データ通信はなし すなわちメールもなし
「ケータイプラン」の最大の特徴は、毎月割り当てられる「データ容量が0」であること。そう、毎月データー容量が与えられないのです。
基本的な考え方として、「ケータイプラン」ではデータ通信ができないと思うべきです。「高速通信」ができないのではありません。「データ通信すべて」ができないのです。
高速通信を切り捨て、速度は遅いながらも使い放題にしたプランなどは今までにも見かけることがありました。しかし、本格的にデータ通信のすべてを切り捨てるプランというのは初めてではないでしょうか。
とにかく、音声通話だけにこだわったプラン、それがIIJmioの新料金プラン「ケータイプラン」の中身なのです。というよりか、「電話番号付き」にこだわったと見るべきかもしれませんね。
月額費用はずっと920円/月
さすがに大胆な内容のプランだけあり、その月額利用料もかなり頑張った内容となっています。


なんと、月額920円です。しかもキャンペーン特別価格ではありません。ずーっとこの価格のままなのです。
ここで、IIJmioの月額料金一覧表を見てみましょう。
その内容は月間3GBまでのデータ通信しかできない契約となっています。もちろん音声通話機能や電話番号どころか、SMSも利用できないといった内容です。
それに対して、電話番号がついて 920円/月という金額がいかに凄いかということが伝わるでしょうか。しかも今なら初期費用1円キャンペーンまで適用されるのです。(2/20まで)驚きしかありません。
「みおふぉんダイアル」適用で通話料が半額になる
もちろん音声通話にこだわったプランですから、通話料金が安くなければ意味がありませんよね。
IIJmioにおける通話料金の割引サービスは以下の内容となっています。各割引サービスの詳細については、過去記事を参考にしてください。
- みおふぉんダイアルで、誰にかけても通話料50%OFF
- 通話定額オプション 10分または30分までの通話が何回でも無料
当然に、この2つのサービスまたはオプションを適用することが可能なのです。
月額費用が安いプランなのに、このあたりはしっかり考えられているので安心ですね。
発信する番号の前にプレフィックス番号を付加して発信すれば、みおふぉんダイアルの料金が適用されるのです。
でも、追加クーポンを適用することは可能
「ケータイプラン」では、データ通信が高速でも低速でもできませんよ、と説明してきました。
しかし、どうしても一時的にデータ通信が必要になったときには、LTE回線でのデーター通信を可能にする方法が用意されています。
追加クーポンとは、月間データ容量を使い切り通信制限がかかった方に対して、高速通信の容量を販売するサービスです。コンビニや家電量販店などで手軽に購入することができます。
ところが、「追加クーポン」はあくまでも高速通信の容量です。「ケータイプラン」の契約者は高速通信も低速通信も基本的にはできません。ということは、追加クーポンを購入して適応した場合にできることは、「高速通信」のみになります。
では、追加クーポンはどの程度の費用がかかるのでしょうか。


500MBの容量が1,500円で販売されています。そして、一度チャージすれば期限は3ヶ月以内となります。(チャージしなくても6ヶ月で有効期限が切れてしまいます。)
ごく少量の通信のためにクーポンを利用するとしても、ひと月あたり約500円の費用がかかるということになります。それなら通常のミニマムプランの方がお得な契約といえるのかもしれませんね。
このプランは、どんな使い方に適しているのだろうか
IIJmioの新料金プラン「ケータイプラン」の概要をお伝えしてきましたが、いったいどのような使い方に適しているのでしょうか。
通話専用、しかも待受専用の携帯電話
携帯電話の使い方は、さまざまなパターンがあると言われています。その中でも、とにかく通話専用として利用されている方は意外と多いのです。
家族や友人との会話であれば、LINEなどの無料通話を利用することも可能ですが、お仕事用であればやはり電話番号が必須になるでしょう。とびきり安い基本料金で電話番号を確保できることに意味があるのかもしれませんね。
しばらく利用しない電話番号を残しておきたい時に
何かしらの事情で、しばらく携帯を使わないのだけれど、気に入った番号なので次に必要になるまで確保しておきたい、といった要望に対しても効果的なプランと言えるでしょう。
海外出張や、留学などがそれに該当するのかもしれません。
携帯番号を確保するためには、その回線契約を継続するしか方法がないのです。すなわち、全く回線を使わなくても基本料金だけは払い続ける必要があるということです。
携帯の2台持ちに
ガラケーを通話専用に、スマホをデータ通信専用に活用されている場合にはとてもありがたいプランになるのかもしれません。
ただこのような選択肢の場合、通話専用回線は大手キャリアの回線であることに意味があるのであって、格安SIMのプランとしての「通話専用」に、はたしてどの程度の需要があるのかは不透明です。
しかし、SNSの承認のためだけに電話番号を確保したいと言うような場合も考えられるので、必要な方にとってはありがたい存在になることでしょう。
動作確認端末について
IIJmioでは、ガラケーでも「ケイタイプラン」のSIMが利用できると紹介しています。
注意点
「ケイタイプラン」は2019年2月1日からサービスがスタートします。申込みはもうしばらくお待ち下さい。
「ケータイプラン」はSIMカードを最大1枚までしか契約することができません。すなわち、追加SIMカードを申し込むことはできません。
「ケータイプラン」では、たとえ「追加クーポン」を購入して適用させたとしても、低速通信を行うことができません。すなわち「みおぽんスイッチ」も利用できません。
「ケータイプラン」であっても、モバイルオプションの契約は可能です。ただし、その際にはデータ通信が利用可能な環境をご自身で確保する必要があります。
音声通話機能付きSIMの契約からであれば、「ケータイプラン」に変更することが可能です。また、その逆も可能です。ただし、その際にタイプAとDの変更をすることはできません。
まとめ
IIJmioの新料金プラン「ケイタイプラン」について詳しく紹介してきましたが、あなたの希望に合う内容だったでしょうか。
データ通信が全くできないプランと言うことで、スマホでの利用はあまり意味を感じられないのですが、ガラケーでの利用なら効果的に活用できるのかもしれません。
いろいろな携帯電話の使い方の一つとして、ぜひ検討してみてください。