格安SIMに変えると通話料が高くなるよ。とよく聞きますが、それは本当なのでしょうか。
あなたの、大手キャリアでの通話料は毎月どのくらいでしたか。かけ放題のプランに加入されている方はプランの基本料金だけです。その他の方は、だいたい20円/30秒の通話料を払っていることでしょう。
平成30年1月に総務省が発表した、平成28年度データは以下のようになっているそうです。

この平均データを1ヶ月あたりに変換すると、
- 0.8回 × 30日 = 24回 の通話回数
- 2分14秒 × 30日 = 67分00秒 の合計通話時間
となります。
大手キャリアでの通話料は、20円/30秒ですから
- 67分 × 40円 = 2,680円/月 (1ヶ月の通話料)
と言った所でしょうか。超ざっくりとした計算ですがね。
しかし、docomoのカケホーダイプランが2,700円/月ですから、なんだか微妙な金額と言えそうです。
さあ、このようなデータを見ながら、IIJmioでの通話料は「そんなに心配することないですよ。」という事をゆっくりお話ししていきましょう。
もくじ
携帯電話での通話の現状
上記の総務省が発表しているデータを、もう少し見てみましょう。
1-1 通話時間帯について


携帯電話は、夕方から夜間にかけて利用頻度が上がっていることが伺えます。あなたもその時間帯によくスマホを通話で利用していませんか。
1-2 1通話あたりの通話時間


このデーターからは、ほとんどの通話が2分程度で終了していることが読み取れます。3分を超える通話なんて実際にはほどんど無いようですね。
スマホはあくまでも電話であり、通話することが目的であると考えがちですが、実際には通話で利用する頻度はそれほど多く無いとも言えそうです。格安SIMの『通話料が高い』という噂も、実際にはそれほど大きな問題では無いのかもしれません。
IIJmioの通話料割引プラン


2-1 通常料金
上記の試算では、通話料を 20円/30秒 という通常料金で計算しています。
実はこの金額は、大手キャリアだろうが格安SIMであろうが、一律の料金なのです。移動体通信の通話料はほとんどがこの金額なのです。
固定電話と同じ3分で計算して見ると、携帯の通話料金は 3分/120円 と、かなり高額だと思いませんか。なぜこんなに高いのでしょう。
その昔には、携帯の『販売奨励金』が諸悪の根源と言われた時代がありました。その結果、総務省から御達しがあり『携帯0円』という販売方法が禁止になりました。今から10年程度前の話です。
その後携帯の販売方法が見直され、今までタダで貰えた携帯電話が数万円もの価格で買わなければならなくなったのです。それでも通話料は下がりませんでした。
そうなのです。結局今でも10万円もする端末が半額になる仕組みで、堂々と売られていますよね。そのために携帯の通話料は高いままとなっているのです。
2-2 みおふぉんダイアル利用時


30秒/20円という通話料は高いじゃない! と感じているあなたに朗報です。
IIJmioの契約者には、無料で使える『みおふぉんダイアル』が用意されています。
このアプリ経由で通話するだけで、30秒/10円と、通話料が半額になるのです。これはIIJmioの契約者だけの特典です。
すなわち、IIJmioの契約者なら通話料が実質半額になるってことなのです。
上記の月間平均通話時間に当てはめてみると、
- 0.8回 × 30日 = 24回 の通話回数
- 2分14秒 × 30日 = 67分00秒 の合計通話時間
- 67分 × 40円 ÷ 2 = 1,340円/月 (1ヶ月の通話料)
となります。
この程度の金額であれば、通話料のことをあまり気にしなくても良いのではないでしょうか。
2-3 同一mioID間通話(家族通話)


IIJmioでは、家族間通話に対する割引制度も用意されています。
すなわち、家族間の通話なら 8円/30秒 まで下がるのです。これは嬉しいですね。というのも、自分から発信する通話に占める家族間通話の割合は、思いのほか高いからです。
2-4 通話定額オプション(かけ放題プラン)


IIJmioには、通話定額オプションが用意されています。
3分以内通話が無料になる 600円/月 のプランと、
10分以内通話が無料になる 830円/月 の2つのプランから選択できます。
ということは、1ヶ月の通話料は『かけ放題オプションの料金』と同じということですね。
月間通話料予測
3-1 通常料金の時
各種割引が用意されている中で、通常料金で通話しなければならないものがあります。それは『みおふぉんダイアル』の割引が適応されない通話です。
『みおふぉんダイアル』の割引が適応されない通話とは、その代表が『ナビダイアル』でしょう。
ナビダイアルとは、製造メーカーの問い合わせ先などに指定されている『0570』から始まる番号のことです。
この番号への携帯電話からの発信は、平日昼間4.5秒10.8円〜20秒10.8円 程度の通話料がかかり、しかも各種割引は適応されません。場合によってはIIJmioの通常料金を上回る通話料が発生しそうですね。
ちなみにナビダイアルへの通話は、固定電話からの場合には平日昼間3分9.18円〜22.5秒10.8円と、携帯からの通話と比べて圧倒的に安く設定されています。もし家電があるのならそちらを利用されることをオススメします。
3-2 かけ放題プラン契約時
IIJmioのかけ放題プランをを選択していれば、3分または10分以内の通話は、何度かけても無料になります。
昨今の平均通話時間から考えても、ほとんどの通話が無料になるわけですから、
- 月間の通話料 = オプションの費用
というわけです。すなわち通話料は830円/月ということです。
これなら通話料が高くなる心配などなさそうですね。
まとめ
IIJmioの通話料について見てきましたがいかがでしたか。
格安SIMに変更すると『かけ放題プランが無いから、通話料が高くなるよ』といった噂はIIJmioの場合には当てはまらないことが伝わりましたか。
実際のところ、通話料金を心配するほどスマホでの通話はしていないということです。それでも心配であればLINEなどの無料通話ツールを活用しましょう。