IIJmioでは「音声通話機能付きSIM」以外にも、「データ通信用SIM」が用意されています。スマホのサブ機やタブレット、モバイルPCなどを自宅WiFi圏外で利用される方には大変好評です。
ところが一言に「データ通信用のSIM」と言っても、IIJmioでは2種類が用意されているため、自分の用途にはどちらを選べばよいのか迷いますよね。
そこで今回は、IIJmioの「データ通信用のSIM」として用意されている「データ通信専用SIM」と「SMS機能付きSIM」について、それぞれの特徴を詳しく解説していきたいと思います。ご自身の利用環境に合わせて賢く選択する助けになれば幸いです。
もくじ
「データ通信用SIMカード」と「音声通話機能付きSIMカード」の違い


格安SIM各社が貸し出すSIMカードには、大きく分けて「音声通話用SIM」と「データ通信用SIM」の2種類があります。
「音声通話用SIM」には「音声通話機能」と「データ通信機能」の両方が組み込まれています。そのため「音声通話用SIM」にはそれぞれ090や080、070から始まる固有の電話番号が割り振られているのです。
それに対して「データ通信専用SIM」には「データ通信機能」しかありません。つまり電話番号が割り振られていないということになります。
「データ通信専用SIM」と「SMS機能付きSIM」の違い


さてIIJmioには、2種類の「データ通信用SIM」が用意されています。


- 「データ通信専用SIM」・・・・900円/月~
- 「SMS機能付きSIM」・・・・1,040円/月~
月額費用としては「SMS機能付き」のほうが若干高いようですが、この2つのサービスの違いについて正確に理解できていますか。
確かにSMSサービスは、個人間で頻繁に使う機能ではなくなりつつあります。というのも、メールやLINEなどの方がコミュニケーションツールとして便利になってきたからです。
もちろん「SMS機能付きSIM」と「音声通話機能付きSIM]は全く違うものです。「SMS機能付きSIM」にはSMS機能を利用するための電話番号が割り振られているのですが、スマホの電話アプリを利用する音声通話には対応していないのです。
スマホのネット接続だけが目的で、電話機能はいらない方にとっては「データ通信専用SIM」でも良さそうに感じますが、SMS機能があるとなにか良いことがあるのでしょうか。
「データ通信専用SIMカード」の問題点


セルスタンバイ問題
意外に思われるでしょうが、SMS機能がない場合にはスマホの機種によってバッテリーの消耗が早くなる事がわかっています。特に「ファーウェイ」のスマホではその傾向が強いと言われています。
これは携帯を「電波圏外」に持ち出すと、常に接続可能な電波を携帯が探し続けるために、比較的バッテリーを消耗しやすくなるという現象と同じことなのです。
SNSの認証ができる
LINEの認証にSMSが利用されていることをご存知ですか。その場合、登録する電話番号は050から始まるIP電話でも可能なので、もし「データ通信専用SIM」を刺す予定の端末でLINE認証をしたいのであれば、SMS機能がある方が手間が省けると言われています。
iPhone/iPadでのLTE通信問題
IIJmioの場合、iPhoneやiPadで「データ通信用SIM」を利用する場合には、iOSによってはLTE通信に問題が出る場合が確認されています。
問題が確認されたiOSのバージョンはiOS7およびiOS8です。現時点で最新のiOS12について特に問題は報告されていませんが、今後どうなるのかはわかりません。心配な方は「SMS機能付きSIM」を選択される方が無難かもしれません。
「タイプA」と「タイプD」の違い


IIJmioには、Docomoの電波を利用する「タイプD」と、auの電波を利用する「タイプA」から自由に選択できるようになっています。(利用する端末が対応している場合)しかも、すでに「タイプD」の「音声通話機能付きSIM」を契約中の方でも、「タイプA」の「データ通信用SIM」を追加し月間通信量をシェアすることが可能なのです。
「タイプA」なら自動的に「SMS機能付きSIMカード」になるよ


実は「タイプA」の「データ通信用SIM」には「SMS機能付きSIM」しか用意されていません。しかもその月間利用料は「タイプD」の「データ通信専用SIM」の金額と同じ設定です。
細かな違いを挙げると、初期費用として「SIMカード発行手数料」が掛かります。その金額は、「タイプD」の場合には394円/枚、「タイプA」の場合には406円/枚と僅かに差がありますが、契約時に1回だけ支払う費用であるためにあまり気にされる方は多く無いでしょう。
「タイプA」には、「タイプD」にはない「通信制限」のルールが存在する


「タイプA」を選択すれば、SMS機能がついてくる事は嬉しいのですが、実は「タイプD」には存在しない「通信制限」のルールが「タイプA」には用意されています。




ちなみに、通信制限はSIMカードごとに集計された結果であるため、「データ通信用SIM」の通信制限期間はスマホのテザリングにて対応することも可能です。ヘビーユーザーの方はどちらが自分の使い方に適しているか検討してみてください。
まとめ


IIJmioの「タイプD」に、2種類用意されている「データ通信用SIM」についてまとめてみましたが、いかがでしたか。
ちなみに筆者はファミリーシェアプランに複数の「タイプD、音声通話機能付きSIM」と「タイプA、SMS機能付きSIM」を契約しています。1日のデータ使用量が1GBを超えることが稀にありますが、連日ということは殆ど無く、今まで通信制限に掛かるような経験はありません。
テザリングは意外に面倒であり、自宅外でタブレットを利用される方にとって「データ通信用SIM」はとてもありがたいサービスです。IIJmioのファミリーシェアプラン利用の方なら「追加SIM利用料」として400円/月の負担で利用できるので、ぜひ参考にしてください。SMS機能を付けるのであれば「タイプA」がお得です。