スマホの契約では、月間データ使用量に応じた料金が課金される仕組みです。それはどこのキャリアを選択されても同じことです。違うのは、料金や呼び名・名称といったところで、内容は各社だいたい同じです。
さて、IIJmioの場合は高速通信で利用できるデータ量を『クーポン』と呼んでいるようです。docomoでの「パケット」と同じ意味合いですね。そして、プランごとに決められている、月間に利用できるデータ容量のことを『バンドルクーポン』と呼びます。
今回は、IIJmioにおけるデータ容量『バンドルクーポン』について、詳しく解説していきたいと思います。
『バンドルクーポン』とは


1-1 月間に高速通信で利用できるデータ容量のこと
IIJmioでは、『バンドルクーポン』という他のキャリアでは見かけない言葉を使っています。これは、月間に使えるデータ容量のことで、毎月月初に割り当てられます。
つまり、
- 「データ量 = クーポン」
- 「プランごとに毎月割り当てられるデータ容量 = バンドルクーポン」
ということです。たとえば、ミニマムスタートプランの場合なら、毎月もらえる3GBのことを『バンドルクーポン』と呼ぶわけです。
その他にも、月の半ばでデータ量が不足した場合に購入するデータ量も『追加クーポン』と呼んでいます。
1-2 10MBずつSIMカードに移される仕組み
IIJmioでは、契約者に割り当てられた『バンドルクーポン』は、一旦IIJmioのデータベース上で管理し、そこから10MBずつSIMカードへ割り当てていきます。
割り当てられた10MBを使い切れば、自動的に次の10MBが割り当てられるのです。契約者は時に「10MBづつ割り当て」を意識することはありません。
すなわち、ファミリーシェアプラン12GBを家族4人でシェアしているのなら、4枚のSIMカードへ、順次10MBずつ割り当てられ最後の10MBが割り当てられた後は、4枚全てのSIMカードに速度制限がかかるということです。
『バンドルクーポン』が消費される通信とは


2-1 「高速通信」と「低速通信」とは
IIJmioでは、4GLTE通信を使った下り最大788Mbps(タイプD)の高速通信と、最大200kbpsの低速通信を、契約者が自由に切り替えて利用することができます。
『バンドルクーポン』が消費されるのは、「高速通信」を行う時だけであり、200kbpsの低速通信利用時には、クーポンは消費されません。
2-2 短期間の大量利用には「通信制限」がある
IIJmioには、『バンドルクーポン』だけでなく、短期間の大量利用に対しても「通信制限」が用意されています。
高速通信での大量利用(タイプAのみ)
タイプAを契約時には、クーポンのON/OFFに関わらず、直近3日間あたりの通信量が6GBを超えた場合に通信制限がかけられます。
ただし、この制限はタイプA”のみ”に適応され、タイプDの契約者には無関係です。すなわち、IIJmioで大容量プランを利用して大量通信を予定される場合にはタイプDで契約したほうが良いと言えます。
低速通信での大量利用
もともと、最大200kbpsの低速通信なら『バンドルクーポン』を消費しないため、クーポン消費を節約する目的で、あえて低速通信に切り替えることができる仕組みです。
ところが、高速通信を必要としない、IP電話での長電話や、長時間の音楽またはインターネットラジオなどのストリーミングを、不必要に常時利用することも可能になってしまうため、一定の制限を設けています。
その場合の速度制限は、低速通信からの制限なので、Mailの送受信にすら困るほどの「超低速状態」になるようです。
もちろん、低速通信での速度制限を受けている時でも、『バンドルクーポン』が残っているのであれば、高速に切り替えるとでいつも通りの利用が可能です。
『バンドルクーポン』が余った時、足りない時


3-1 有効期限は2ヶ月間又は3ヶ月
毎月月初に割り当てられる『バンドルクーポン』を、月末までに使い切れなかった時には、余ったデータ容量が翌月に繰り越されます。
データ使用量は、毎月ピッタリで終われるわけではないため、繰り越しの制度は『バンドルクーポン』を無駄なく使い切るための、ありがたい制度と言えるでしょう。
繰り越しは、最大2か月までで、その期間中に使い切れなかった『バンドルクーポン』は消滅してしまいます。
『クーポン』は、自動的に有効期限の近いものから消費されます。というのは、各クーポンの有効期限に違いがあるためです。
- バンドルクーポン 2か月
- チャージした追加クーポン 3か月
- プレミアム特典(長得)の1GBのクーポン 3か月
有効期限は、IIJmioのデータベース上で管理されているものに対して適用されます。10MBずつSIMカードに割り当てられたクーポンの利用期限は無期限となります。
3-2 エコプランの場合
IIJmioのエコプランは、余ったデータ量分を基本料金から割り引くお得な料金プランです。そのため、翌月への繰り越しはありません。
毎月のデータ使用量にムラがある人にはうれしいプランですね。


3-3 月末の「通信制限」
『バンドルクーポン』を使い切ると、そこから月末まで「通信制限」が実施されます。
『バースト転送』とは、低速通信時でも、通信しはじめの一定量は高速通信できる機能のことです。
テータ量を使い切った時や、高速通信のスイッチをoffにしている時でも、はじめの一定量だけ「バースト転送」を行うため、テキストメインのサイトであれば数秒で読み込みが完了することもあり、月末までの短期間であれば意外に我慢できるレベルとも言えます。
3-4 追加クーポンの購入
IIJmioでは、月の半ばで「クーポン」をチャージする方法があります。
IIJmioクーポンカードを購入し、チャージする
「IIJmioクーポンカード」を店頭でご購入することで、クーポンをチャージする方法です。
「クーポンカード」に記載されている「クーポンコード」を利用して、IIJmioのホームページ上から手続きを行います。
直接、IIJmioのWebサイトからチャージする
IIJmioのホームページより、100MB/200円(税抜き)で「追加クーポン」を購入することができます。
賢い『バンドルクーポン』の利用方法


4-1 みおぽんスイッチの切り替え
IIJmioなどの格安SIMを扱うMVNOでは、スマホにアプリを入れることでデータ通信速度を簡単に切り替えることが可能になります。
- 高速通信(下り最大788Mbps(タイプD))
- 低速通信(最大200kbps)
を簡単に瞬時に切り替えることが可能になるため、高速通信を必要としない通信の場合には、あえて「低速通信」に切り替えて通信を行うことが可能です。
IIJmioでは、低速通信は『バンドルクーポン』を消費しないため、データ量の節約が出来るのです。
4-2 WiFiの活用
自宅にいる時はもちろん、外出先でも上手にフリーwifiを利用することで、『バンドルクーポン』の節約が可能です。
IIJmioでは、月額362円で「IIJmio WiFi by エコネクト」がオプションとして用意されています。
≫ IIJmioの「IIJmio WiFi by エコネクト」
あなたの生活圏内に「BBモバイルポイント」や、「Wi2」のアクセスポイントがあるようなら、活用するのもよいかもしれません。
まとめ
IIJmioの『バンドルクーポン』について詳しく見てきましたがいかがでしたか。
10MBずつSIMカードに割り当てられる仕組みなど、契約者の方でも意外とご存知ないかもしれません。